さゆりの退院後

〜 退院後のお話です。 〜

2004年 3月23日(火)

      無事に退院。そのまま実家へ・・・。

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                       実家には継母、自宅には義母がいる。どちらで療養するか迷ったが、
                       結局、実家に3泊だけさせてもらった。

                       父は、母が亡くなって1年後に再婚したのだ。25年も前の話だが・・・。
                       私と父と継母の3人暮らしは、私が嫁ぐまで5年間続いたのである。
                       25年も経っているのに、私はこの継母を「おかあさん」と呼んだことがない。

                       歳をとりすっかり弱まった父の世話をしてくれるし、
                       私には、「実家なんだからゆっくりして!」と優しくしてくれるし、
                       本当に感謝すべき人なのだが・・・・・・。

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      夜、初めて首の傷口を見た。
      驚いた。そして、病院のM先生に言おうと思った。
              「M先生、傷口は4cm程度できれいですって言ったじゃないですか。」

      傷口は7cmはある。しかも、赤黒くしっかりはっきり残っている。
      想像と違っていたショックと、生身の体にこうやってメスが入れられたんだというショックとで、
      急に、具合が悪くなった。

2004年 3月26日(金)

      久しぶりに自宅へ戻った。
      家族に会えたのが、一番嬉しかった。

      傷口も少しずつ、きれいになってきた。
      まだ不安なことは、首まわりと鼻とのどがすっきりしないこと。体がだるいこと。
      もう少しの間、仕事は休ませてもらおうと思う。

◆◆◆◆◆ 感謝 ◆◆◆◆◆

   
       ◆ S病院の皆様に感謝 ◆
      M先生はじめ、スタッフの皆様の献身的な治療・看護に感謝します。
      そして、その心のこもった真の優しさに感動したことをお伝えしておきます。
      人と接する時は、こうでなければ・・・。我が身におきかえて考えてみました。

   
       ◆ M中の皆様に感謝 ◆
      まずは、ご心配をおかけしました。
      そして、年度末・年度はじめの忙しい時期に休ませていただいて、ご迷惑をおかけしました。
      新年度は、また前のように頑張らせていただきます。

   
       ◆ お見舞いをいただいた方々に感謝 ◆
      すみません、忙しいのに・・。病院まで遠いのに・・。
      また、実家や自宅にわざわざ、お見舞いを届けてくれた人もいたりして・・・。
      本当に嬉しかった・・・。ありがとうございました。おかげ様で元気になりました。

   
       ◆ 心配をかけた友人に感謝 ◆
      ずっと前から、相談にのってもらって感謝しています。
      不安でちょっとだけ取り乱したりして、ごめんね。
      あなたのおかげで乗り切ることができました。

   
       ◆ 姉・実家の父母に感謝 ◆
      本当に助かりました。
      手術後には姉さんが付き添ってくれて、退院後には実家でお世話になって・・・・。
      この恩は、返しますよぉ〜。

   
       ◆ 家族に感謝 ◆
      しばらく留守してごめんなさい。
      おばあさんには、家事をすべてお願いして、迷惑をかけました。
      子どもたちには、母がいなくてさみしい思いをさせました。
      そして、あなたには、忙しい時に子どもたちの送り迎えなど大変難儀をかけました。
      あとでたっぷりお返しさせてもらいます。

   
       ◆ 神様に感謝 ◆
      実は、母と同じ病気ではないかと心配でなりませんでした。
      「良性」だったことに感謝します。
      信じられないくらい忙しい私に、ほんの少しだけ「休憩」を与えてくれたことに感謝します。
      こんなことでもない限り、私は「休憩」できなかったから・・・。

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こうして、約1年に渡る「さゆりの一大事」は、幕を閉じた。
この舞台だけは、再び幕が開くことがないように祈りたい。