〜温泉の宿をベースに、雲上の散歩道を歩く〜

八ヶ岳 2899m(2002年7月)

平成14年7月19日(金)〜7月22日(月)    

参加者     15名  


7/19(金)


         妻も娘もまだ帰っていない。かろうじて息子が部活を終えて帰ってきたのが、僕が家を出る5分前だった。
・ 20:02  徒歩で家を出る。とても蒸し暑い夜だ。
・ 20:31  八郎潟駅に下りの普通電車が入ってくる。(多分娘が乗っているのだろう)
         と同時に上りの寝台特急「あけぼの号」もホームに滑ってきた。この駅から乗車したのは若い女性と僕の二人だけ。
         お互い5号車に乗った。B個室に初めて乗る。2階建てになっていて、入り口が狭く、少し戸惑う。
         先ほどの若い女性は左側の1番へ、僕は右側の3番に入り込む。さっそく持参した缶ビールを1本空ける。
・ 19:57  秋田駅に到着。すぐ目の前がキヨスクだった。でもまだビールとビーフジャーキーが残っている。
         これをちびりちびりやりながらいい夢を見よう。おやすみなさい。

7/20(土)海の日(祝日)


         目が覚めたら外には榛名山が見えていた。天気は晴れ。僕はやっぱり晴れ男。トイレを済ます。快便だった。
・  5:15  高崎駅。
・  6:00  準備を整える。ウエットティッシュで洗顔、シェーバーで髭剃り、歯みがきガムで歯を磨く。
・  6:31  大宮駅で下車する。すぐに20番線に移動する。
・  6:35  埼京線の快速恵比寿行きに乗車。例によって後ろの車両に乗る。
・  7:05  新宿到着。中央線特急ホーム上のあじさい茶屋で、肉そばといなりずしの朝食をとる。
         弁当屋からあなご弁当と飲み物を買う。
・  8:02  特急「あずさ93号」4号車5番Dに乗車する。添乗員は若い宮沢君。参加者は男3名、女12名の計15名とのこと。
         (現地合流ガイドは井口さん)天気は快晴。車内は空いているがキップはすべて売り切れている。
         と車内放送は言っている。

・ 10:25  茅野到着。ここで下車する。ジャンボタクシー1台と普通タクシー2台に分乗して美濃戸口に向かう。
・ 11:00  美濃戸口。八ケ岳山荘前。たくさんの子どもたちが山から下りてきたのか、ベンチで釜飯の弁当をほおばっていた。
         ガイドの井口さんがあいさつする。
・ 11:15  登山開始。長い上りの林道歩きとなる。
・ 11:45  休憩。
・ 12:15  美濃戸到着。山荘が3軒ほど軒を連ねている。一番上の美濃戸山荘で休憩。昼食をとる。八ケ岳牛乳が200円。
         トマト、キュウリが各100円。とても冷たくて美味そうだった。

・ 12:45  出発。樹林の中の上りとなる。
・ 13:15  休憩。(とてもしんどかった)
・ 14:00  休憩。(同行の女性1人が両足けいれんを起こして歩けないようだ)
・ 15:00  赤岳鉱泉(山小屋)到着。100名以上の団体がいたりでとても混んでいた。
         定員250名だが倍以上の客が入るのではないかとのこと。
         添乗員は遅れた女性といっしょなので、ガイドの機転で個室に入ることになった。男は5人で6畳間。
         女は12人で12畳間。中はとてもきれいだ。さっそく荷物を置いて風呂に入る。5人も入ればいっぱいなのだが、
         それでも汗を流せるのは気持ちがいい。風呂上がりに食堂テラスで生ビール(800円)を飲む。
         ガイドの2人も一緒に飲む。井口さんは次回は僕の行く中央アルプスのガイドもするという。
         夕方から天気はくもってきた。談話室で山のビデオを見る。廊下の窓からは鹿が3頭見えた。
・ 17:30  夕食。ウィンナーが3本に生やさい、つけもの、とり肉のみそ汁。ごはん、メロン。
・ 19:00  外のテーブルで小宴会。隣のテーブルではテント泊の若者たちがすきやきの夕食。匂いだけごちそうになる。
・ 20:00  消灯。談話室では大部屋からあふれた人たちがふとんをもってきて、宴会を開いていた。消灯でも騒いでいたので、
         こちらのガイドの宮沢君が注意しにいった。相手は関西の団体のリーダーたちだとのこと。
         びっくり仰天とはこのことだ。僕はなにも知らずに爆睡中。

7/21(日)


・  3:00  目が覚める。
・  4:00  トイレにいく。
・  5:30  朝食。山小屋の朝は早い。3時前に出発していったパーティーもある。
         ポカリ(300円)を買い、持ってきたペットボトルに開ける。
・  6:10  出発。当初の予定を変更して(山小屋の主人のアドバイス)赤岳を最初に目指す。
・  6:45  行者小屋に到着。(休憩)
・  6:55  出発。行者尾根の急登に取り付く。
・  7:20  休憩。稜線上にコマクサが咲いていた。
・  8:10  赤岳展望荘に到着。
・  9:00  赤岳頂上山荘に到着。
・  9:05  赤岳山頂(2,899m)記念写真を撮る。富士山が見える。奥多摩の山々も手に取るように見える。
         アルプスの山々は雲にかすんでいた。

・  9:30  下山開始。
・ 10:00  赤岳展望荘に到着。
・ 10:10  出発。
・ 10:45  休憩。
・ 11:15  休憩。
・ 11:35  横岳山頂(2,829m)。写真を撮って休憩。昼食。
         赤岳鉱泉からもってきたパン弁当(チーズパン・ソーセージ・グレープフルーツジュース)
・ 12:10  出発。
・ 12:40  硫黄岳山荘着。トイレ(チップ50円)。皇太子夫妻の登頂記念碑が建っていた。白いコマクサが咲いていた。
・ 13:15  硫黄岳山頂(2,760m)。ただ広々していた。
・ 14:05  休憩。
・ 14:50  赤岳鉱泉(山小屋)に戻る。さっそく風呂に入って汗を流す。風呂上がりにビール(800円)を2杯飲む。
         みんな揃って夕食前の宴会になる。茨城の彼女(澤崎さん)と意気投合する。
         工藤大川小教頭の「山と渓谷」誌への投稿(剣岳登山記)で盛り上がる。
・ 17:00  夕食。ビーフシチューと生野菜。つけものにオレンジ。カニの入ったみそ汁とちょっぴり豪華版。
・ 17:20  売店でバッジ、バンダナ、てぬぐいのお土産を買う。テント泊の夕食者が多数いた。
・ 20:00  今日は昨日の3分の1の宿泊者だという。談話室で山のビデオを見ながらの宴会。
         ウィスキー、ビール、ワイン、日本酒で女性陣も加わって最後の夜を楽しむ。
・ 21:00  電気が消えたので解散。おやすみ。

7/22(月)

・  4:30  トイレに起きる。
・  5:00  起床。洗面。外は今日も天気がいい。
・  6:10  朝食。スクランブルエッグ、いもサラダ、ウィンナーソーセージ、なすのみそ汁、納豆、のり、
         グレープフルーツジュースなど。
・  7:00  下山開始。今日は下るだけ。
・  7:30  休憩。
・  8:05  休憩。
・  9:45  美濃戸山荘着。八ケ岳牛乳(200円)を飲む。
・ 10:45  美濃戸口の八ケ岳山荘に到着。風呂(500円)に入る。
         赤岳鉱泉の4〜5倍の湯船でとても気持ちよかった。缶ビールを飲む。ラーメン(700円)を食べる。
・ 11:30  ジャンボタクシー2台に分乗して茅野駅に向かう。
         背後に八ケ岳の山々が稜線をハッキリさせて名残惜しそうに見送っていた。

・ 12:00  茅野駅到着。さっそく「みどりの窓口」で12:28のあずさ60号の指定席券に変えてもらう。
         駅前の土産物屋で学校(職場)への土産を買う。
・ 12:28  特急あずさ60号に乗車。新型車両。7号車1番D席。みんなバラバラの席だったのでここで
         お別れということになった。ガイドの井口さんは普通列車で自宅(山梨県)に帰った。
         途中甲府から北岳に登ってきた人が、隣りの席にきたので話がはずんで、あっという間に新宿に到着する。
         新宿から中央線快速で東京に出る。
         東京駅で「みどりの窓口」に寄って18時のこまちから16時のこまちの指定席に変更する。
         八重洲の地下街にいきビアレストラン「ニュートーキョー」で生ビールと大根サラダ(1,743円)を食べる。
・ 16:04  東京駅をこまち21号が出発。
・ 20:20  秋田駅着。連絡列車がないのでホームでそばを食べる。
・ 20:59  普通列車八郎潟行き出発。(2両編成の2両目に乗る)
         ちょうど娘が1両目に乗っているのが見えたが友達といっしょだったので知らんふりした。
・ 21:33  八郎潟駅着。ホームの跨線橋で娘に声を掛ける。僕を見てびっくりしていた。
         見知らぬ山男と思われたらしい。二人でタクシーで自宅に帰る。


感 想
 百名山の一つの八ケ岳(赤岳)は、富士山、北・中央・南アルプスを除けば2,800mを越える山はここだけである。
別名(俗名)小屋ケ岳といわれるほど山小屋も多く、初心者でも、また岩稜歩きや鎖、梯子などアルプス的雰囲気で上級者でも
満足できる山である。今回は赤岳鉱泉をベースに縦走のプランで、参加者も女性が多く、またコマクサなどの山の花の盛りの時期で、
天気にも恵まれ、とても満足した。小屋に温泉があると汗をすぐ流せるのでとても気持ちがいい。その後のビールも非常に美味くなる。

部屋もガイドの機転で個室に入れ、あの混雑の中でもゆったり眠ることができた。
小屋の中はとても清潔で感じがよく、また泊まってみたいと思わせるに充分な山小屋だった。

今回の登山で思ったことは、昼食はパンもいいなーとういことだ。ぼくは駅売店で買った弁当を持っていったが、
カラをゴミとしてずーっと背負って歩いたが、パンだったら気軽に食べれるし、ゴミもかさばらなくて済む。
小屋の昼食もパン弁当(?)だったので余計そう感じた。

ガイドの井口さんは、次の中央アルプス登山もガイドとして参加するとのことで、またお世話になることになる。
でも顔見知りになったので少しは気が楽だ。今回も家族には迷惑をかけた。職場のみんなも快く旅立たせてくれた。
改めて感謝する。ありがとう。