〜雲上の散歩道、ハイカー憧れの表銀座コースを歩く〜

槍ヶ岳 3180m(2001年8月)

平成13年8月9日(木)〜8月14日(火)     

参加者     17名  


8/9(木)


         吹奏楽の全県コンクールで娘達が金賞を受賞。さらに東北大会出場4校に選出されるという
         うれしいニュースを聞きながら、出かける準備をする。
・ 20:31  寝台特急「あけぼの」号乗車 B寝台下段。今にも降りそうな空の下、4人が乗車し八郎潟を定刻に出発する。
         駅まで、コンクールから帰宅早々の妻に送ってもらう。
         家族みんなから、今生の別れのような見送りを受ける。(心配性なのか・・・)
・ 20:58  秋田駅で停車の間にホームで飲み物を買おうとしたが、売店が近くになかったのであきらめる。
         素直に寝ることにする。周り(隣、上下とも)はすでに人が入っているようだ。オヤスミナサイ・・

8/10(金)


         上の人が高崎で降りるので目が覚めた。
・  5:15  高崎着。途中、新潟県内の駅で長く停車しているのが初めて分かった。起きてすぐWC、洗面をすます。
         その後、車窓風景を眺める。全体的にモヤがかかったような曇り空。(埼玉県内)
・  6:30  大宮で今回も下車する。新宿にでるには埼京線でいくのが一番早い。前回(7月の穂高岳登山)の経験から・・。
・  6:35  20番線から各駅停車に乗る。(もちろん最後尾に近い車両に)
・  7:17  新宿着。6番ホーム(中央線特急)上のそば屋で天玉そば、おいなりの朝食を摂る。
         その後弁当屋で昼食の弁当を買う。(深川めし、おーいお茶)
・  8:00  8時ちょうどの「あずさ3号」で新宿を出発する。11号車 5番D 天気 うすぐもり。
         隣の席は同じツァーに参加する逗子からきた20代の若い男性だった。
         近くに座っている方々が同行の参加者ということになる。添乗員は中谷さん 隣の車両にいるとのこと。
・ 11:00  穂高駅着。ここで現地ガイド 山内さんと大阪から参加のご夫婦が合流する。
・ 11:05  マイクロバスのタクシーに乗車する。
・ 11:45  中房温泉の登山口着。ここで持参の昼食を摂る。雨がポツリポツリ落ちてくる。
         水筒に水を入れる。班編制をして1班になる。ガイドが今日のコースについて説明。

・ 12:20  合戦尾根を登山開始。
・ 12:52  第一ベンチ。 休憩。 最後の水場。
・ 13:25  第二ベンチ。 休憩。
・ 14:05  第三ベンチ。 休憩。 小雨が降ってきたのでザックカバーをかける。
・ 14:35  富士見ベンチで休憩。中房3,1km 燕山荘2,4km 標高2,200m。晴れていれば富士山が見えるとのこと。
・ 15:25  合戦小屋着。売店のスイカを食べる。(1/8切れで800円)高いがとても美味しい。塩をふると一段に美味さが増す。
         ここで雨が本降りになり、雨具(上下)を着る。
・ 16:50  燕山荘到着。ガスがかかっている。特別室(奥)?に案内される。二段になっていて上が男性、下が女性。
         乾燥室で濡れた雨具、ズボン、シャツ、バンダナ等を乾かす。
         その後、喫茶室(食堂隣)で添乗員、ガイドと持参のいぶりがっこで生ビールを飲む。(800円×2杯)
・ 18:40  夕食。とても美味しい。
・ 19:30  小屋の主人 赤沼健至 氏の山の話とアルペンホルンの演奏を聴く。会場の食堂は人が溢れていた。
・ 20:30  布団に入る。隣の埼玉から参加の30代の若者のいびきがうるさく眠れず。まくらを逆にして足もとに寝ることにする。
         他にもいびきをかく人がいた。みんな疲れているのだ。

8/11(土)

・  3:00  起床・・というより眠れなかった。トイレをすましまた横になる。
・  3:30  燕岳にいく準備。乾燥室から雨具などを取り入れる。
・  4:00  燕岳に出発。ヘッドライトを付けて登る。
・  4:45  燕岳山頂。(2763m)日の出は雲が邪魔をするも展望は開ける。
         穂高連峰、槍ヶ岳、笠ヶ岳、裏銀座の山々、北アルプス北部の山々・・。信州側は雲海の中。
・  5:00  下山。燕山荘に引き返す。
・  5:50  燕山荘で朝食。トイレをすませ身支度を整え、玄関前に集合。
・  7:10  表銀座コースを槍ヶ岳めざして出発する。
・  7:35  突き出た露岩帯の蛙岩の間を抜ける。休憩。衣服調整。大下りノ頭、小ピークを越え、槍を見ながらの稜線歩き。
         小林喜作のレリーフがある切通岩の鎖場を通り、大天井岳への道を登って行く。
・ 10:15  大天荘に着く。
・ 10:25  ザックなどの荷物を置いて大天井岳に向かう。

・ 10:35  大天井岳山頂。(2922m)写真を撮る。今まで歩いてきた燕岳方面がかなたに見える。
         燕岳山頂に優とも劣らない大展望を満喫。
・ 11:00  大天荘に戻って、カレーライスの昼食。(ごはんが美味しかった。しかもビーフカレーだった。)
・ 11:30  西岳に向けて出発。
・ 12:08  大天井ヒュッテ到着。小屋の前のコルで休憩。だんだん天気が怪しくなってくる。
・ 12:45  休憩。雨が降り出す。雨具、ザックカバーを付ける。赤岩岳などの上り、下りを通過する。
・ 14:40  今日のねぐらのヒュッテ西岳到着。とても狭い山小屋。二階に陣取ったが・・・。ロビーで宴会が始まる。
         ビールに酒、各自の持参したつまみを出し合い、もちろん僕のいぶりがっこも・・・相当飲んだ。
・ 17:00  全員で20〜30名の宿泊客。外は雲の中のような天気。
・ 18:30  布団に横になる。ホールではいつまでも宴会が続いていた。若い女性も混じっているみたいだった。
・ 20:00  消灯。いつ寝たか分からぬうちに深い眠りに入る。(相当疲れていたのか)
         深夜0時、向かいに寝ていた女性群のほうで間違って、時計の目覚ましアラームが鳴り、一同のひんしゅくをかう。

8/12(日)

・  4:00  起床。ぐっすり寝た。トイレを済ませ、外は小雨模様なので雨具などの身支度を整える。
・  5:00  朝食。
・  5:50  ヒュッテを出発。昨夜の若い女性2人もいっしょに行動することに。東鎌尾根の岩稜帯。
         水俣乗越への急なハシゴ、鎖を慎重にたどる。いままでで一番危ないと感じる道を歩く。
         (過ぎてしまえばたいしたことはないのだが・・。)
・  9:00  ヒュッテ大槍到着。缶ジュースを買う。(300円)ここでちょっとした記憶に残るアクシデント発生。
         いっしょに歩いてきた若い女性のひとりがトイレに入っているのを知らずに、ドアを少し開けてしまった。
         彼女もアッケラカンと親しく話しかけてくれたので、一安心。

・  9:15  槍に向け、ヒュッテ大槍を出発。
・ 10:03  槍の穂先をトラバースし、槍岳山荘に到着。小屋前に荷物をまとめて置いて槍の穂先を目指す。
・ 10:35  槍ヶ岳山頂。(3180m)
         頂上は20〜30人でいっぱいになるくらい広さよりなかった。
         山頂への最後のハシゴは、降りてきた人数分だけ登っていくというような感じだった。(狭いので)
         一人ずつ記念写真を撮ってもらう。雲の中で展望はきかなかった。
・ 11:25  山荘に戻る。部屋に入り荷物を置く。
・ 11:40  山荘の食堂で昼食。牛丼だった。なかなか喉を通らなかった。
・ 12:10  有志で(添乗員、ガイドも含め12名くらい)で大喰岳に向かう。
・ 12:40  大喰岳山頂。(3101m)槍ヶ岳は見えなかったが、岩に寝そべってとても気持ちのいいリラックスタイムを過ごす。
・ 13:30  大喰岳から下山開始。槍平への分岐で休憩。よくブロッケン現象がみられる場所だという。
・ 14:20  山荘着。
         その後、添乗員、ガイドの部屋で今回のツァーの大宴会。
         全員自己紹介やら持参の食料やらを出し合い、会費2,000円で飲み物を売店から買ってきて、楽しいひとときを過ごす。
・ 17:15  夕食。山小屋とは思えない豪華な食事(僕にとって)だった。その後、また宴会の続きが始まる。
         同行した若い女性もワイン持参で参加してくれた。
・ 20:00  床につく。
・ 20:30  消灯。夜中に1回トイレにいく。

8/13(月)

・  3:40  起床。トイレ。身支度。
・  4:00  外に出る。みんなテラスで日の出をまっているようだった。槍の穂先にも一筋のライトの行列が続いている。
         今日はいい天気だ。カメラで日の出をねらうがうまく写っていることやら。
・  4:35  山荘を上高地に向けて出発。とてもいい天気に下山とはもったいない。
・  5:18  坊主の岩屋で休憩。下りであるがここを登るとしたら大変だと思った。
・  7:10  ババ平。(槍沢のテント場)ここで昨夜もらっておいた槍岳山荘のおこわおにぎりと牛乳の朝食。
         水場でペットボトルに水を入れる。美味しく喉を潤す。
・  7:35  ばば平出発。
・  8:43  槍見河原休憩。最後の槍。これ以後は槍が見えないとのこと。
・  9:26  横尾到着。これから穂高に向かう人々で混雑していた。梓川右岸を行く。(早いし、混雑もない)
         団体行動から自由行動になる。みんなとても早い。ついていくのが大変だ。
・ 11:20  明神の嘉門次小屋に到着。先頭から5番目だった。とても混んでいた。お盆で観光客が繰り出しているようだ。
         ここはもう登山者のエリアではない。各自で昼食。
            缶ビール 400円、 いわなの塩焼き 900円、ざるそば 600円を注文する。
         食後、穂高神社にお参りする。ここも大変な混雑だった。その後、上高地で温泉に入り、
         上高地帝国ホテルからタクシーに乗って、松本駅まで出て、特急「あざさ」号の自由席で新宿へ。
         さらに上野に出て聚楽台で夕食を食べ、寝台特急「あけぼの」号で帰路につく。

8/14(火)

・  7:24  八郎潟駅到着。


感 想
日本第5番目で、山のランドマーク槍ヶ岳に登った。登った燕岳、大天井岳、槍ヶ岳はもちろん、
泊まった燕山荘、槍岳山荘などとても印象に残る山行となった。
またいつか登りたい、と思う気持ちが強く残った今回のツァーだった。