北  岳 3192m(1999年 6月)

平成11年6月25日(金)〜29日(火)

参加者    ツアー参加者 15名


6/25(金)

  •   13:03 自宅を徒歩で出発。途中近所の顔見知りに会いアルプスに行くと告げる。

  •   13:37 八郎潟駅発JR普通列車に乗る。
              雨は降っていないがどんよりした天気。それが、秋田駅に近づくにつれて
              雲間から青空が覗いてきた。
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  •   14:26 「こまち52号」に乗車。(13号車3番A席)
              秋田で開かれていた東北中学校校長会の帰りとおぼしきダークスーツに身を
              包んだ人々で混んでいた。途中、岩手山や姫神山も見えた。
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  •   17:00 仙台駅着。乗降客多し。さすが東北の中心都市。
              福島を過ぎ栃木県に入ったあたりから雨降りとなった。
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  •   18:46 上野駅着。駅前の東金屋ホテルにチェックイン。
              夜、街に出てスポーツ店で登山用品を覗く。
                そこの店長が鳥海さんという方で、この夏、鳥海山に登ると話しがはずんだ。
              成り行き上、僕は何回も鳥海山に登ったことにしてしまった。
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  •   20:30 家に電話したら北アルプス総合案内所から電話がきていたとのこと。
              広河原ロッジに通じる道路が通行止めになっていたが、
              明日は通行可能なので予定通りツァーを実施するとのこと。

  •   20:40 ホテルに戻って風呂に入り、早めに眠りにつく。
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    6/26(土)

  •    5:00 目覚める。
  •    7:00 前日から予約していた朝食。一番に食べる。新潟の酒がいっぱい並んでいたので、
              主人は新潟の出身の人なのだろう。ごはんがおいしくおかわりをした。(たぶんコシヒカリか)
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  •    8:00 ホテルをチェックアウト。
              上野駅に向かう途中でザックにぶらさげていたキャップを落とす。
              駅構内でキャップがないことに気付き慌てて戻ってみる。
              エスカレーター道路の降り口に落ちていた。誰も持っていかなかった。(ホッ)
  •           山手線で新宿に出る。
  •    9:30 5番線より「特急かいじ103号」に乗車。(7号車4番C席)
                ここで初めて今回のツァー参加者と顔を合わせる。
              隣席は加藤さんという唯一タバコを吸う同年代の男性だった。
  •   11:30 甲府駅着 甲府からジャンボタクシー2台で広河原へ向かう。
              添乗員(漆原・青野の2名)を含めて総勢15名の一行。
              甲府の空は、晴れてきていた。
  •   12:47 広河原ロッジ到着。202号室。加藤さんと同室だ。
              6畳でTV(BSのみ)だけの部屋。
  •   13:30 ロッジ付近を散策。
              ツクバネソウ ミヤマシノブ ヤグルマソウ オドリコソウ ニリンソウ エンレイソウ
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  •   14:50 広河原山荘に着く。ここで記念のバッジを買う。
  •   15:00 ロッジに戻る。風呂に入ってTVを見ながら時間を過ごす。
              風呂はぬるいかなと思ったが湯冷めのしない風呂だった。
  •   18:00 夕食。
              ごはん・みそ汁・ソバ・陶板の焼肉・クリームコロッケとサラダ
              ロールキャベッツ・冷や奴・つけものと思った以上に豪華だった。
              食事をしながら懇談。
              100名山のうち98山(岩木山と聖岳がまだ)登ったという小野さんという女性や
              ネパールまで登ったという女性。夫婦で3年で40座くらい登った方々など皆ベテランばかりだった。
  •   19:00 公衆電話で自宅に電話する。
  •   21:30 眠りにつく。
  • 6/27(日)

  •    4:00 起床。外は雨。トイレを済ませ雨具等を準備し、携帯電話や帰りのキップ等を
              ロッジに置いていくことにする。
  •    5:00 ロッジ出発。朝食と昼食のおにぎりを持って当初の計画の大樺沢コースと違う
              白根御池小屋を経由するコースを登ることになった。
             (前日、大樺沢コースの橋が流されたため)
              雨の中、途中立ったまま休憩を5分、10分と取る。
  •    7:58 白根御池小屋着。5月のなだれで小屋は無くなっていたが、作業員のための
              プレハブ小屋が建っていた。朝食のおにぎりを食べる。
              雨の中、途中立ったまま休憩を5分、10分ととる。
              二股からの合流点・小太郎尾根を風雨の中通過。
  •   11:00 北岳肩ノ小屋到着。
              全員びしょびしょの濡れ鼠の状態。温かいお茶がおいしい。
              ストーブの回りに集まって、レインコートなどを乾かす。
              ストーブの具合が悪く、ストーブの点火係りにされてしまう。
              昼食のおにぎりを食べる。おでん・ビールも注文する。
              天気が悪くこのまま小屋で停滞する。山頂やキタダケソウは明朝に期待することにして。
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  •   17:30 夕食。1テーブルに1本の割合でワインがサービスされた。
              寝る場所は好きな所で、ツァーの一行は二階に場所を取った。
              一人で1畳。毛布5枚に枕1。毛布は敷き、掛け自由。
  •   21:00 消灯。夜中にトイレに起きる人がいて、その度に目が覚めた。
  • 6/28(月)

  •    4:00 起床。真っ先にトイレを済ませる。
  •    4:30 肩ノ小屋を出発。
  •    5:00 北岳山頂(3192m)
              富士山・鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳・ハケ岳・中央アルプスの山々
              御嶽山・乗鞍岳・槍、穂高の北アルプスの山々など展望が素晴らしかった。記念写真を撮る。
  •    5:30 八本歯のコルへの分岐。
                キタダケソウ  チョウノスケソウ  オヤマノエンドウ などが美しい。
              今回のツァーの目的が達成された。
  •    7:00 小屋に戻って朝食。下山の準備。
  •    7:30 小屋を出発。白根御池コース(登ってきた道)を下る。
  •    8:10 シナノキンバイの大群落で休憩。 ハクサンチドリ、ハクサンイチゲ・・・。
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  •    9:12 白根御池小屋に到着。今回は下りで右膝にきた。皆さんは健脚。
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  •   11:44 広河原ロッジに到着する。入浴・着替え・昼食(カレーライス)。
              自動販売機のビールがとても美味しかった。ロッジの主人より全員花の絵はがきを戴く。
  •   13:30 ロッジからタクシーで甲府駅へ。
              甲府で解散。各自好きな電車で東京へ。(自由席特急券が渡される。)
  •   15:05 特急「スーパーあずさ号」に乗る。
  •   16:46 新宿着。山手線で上野駅に出る。聚楽台で夕食。夜行電車の発車まで時間を持て余す。
  •   21:41 寝台特急「あけぼの号」B寝台車に乗る。
  • 6/29(火)

  •    7:20 八郎潟駅着。妻の出迎えの車で自宅へ。子どもたちやおふくろ、妻の顔を見て安心した。

  • 感 想  

    昨年、富士山に登ってから百名山を意識し、県内や隣県の山を登り始めたのだが、
    本格的山小屋泊まりの山行は、今回が初めてだった。

    北岳を選んだのは、それが日本第二の高峰だからである。また、グレード的にもBランクで
    それほど大変でないと思われたからである。早速、北アルプス総合案所のツァーに申し込んだ。
    今回、添乗員さんは親切で、山のベテランでもあり、花の名前にも精通しており、とても楽しく参加できた。
    参加者の中には、98座を征服した人や海外にも出かけていく人など皆エキスパートのように思えたが、
    話しやすく、気さくで、親切でとてもいい人たちばかりで、一人参加の僕でも疎外されず、
    みんなに混じって登ることが出来た。

    北岳は燦然と輝き、高山植物に身をまとい、その展望の良さは百名山中随一と思われた。(他を知らないだけなのだが)
    この時期この山でしか見ることができないキタダケソウを見ることができたのもラッキーだった。
    山小屋の泊まりも慣れれば楽しいものである。またまた山にはまっていく自分が怖いような気もするが・・・。

    山への憧憬を強くして、快く山行きに出してくれる家族に感謝して、明日の山行きを夢見ている今の自分である。